家庭の事情の話
- pskey
- 2018年12月19日
- 読了時間: 3分
彼女の家に行きご挨拶をしに行く彼氏
彼氏)うう…やっぱりご両親への挨拶となると、緊張するなぁ
彼女)大丈夫大丈夫。きっと二人とも彼氏くんの事を気に入ってくれるよ。
彼氏)そうかなぁ?自信ないよ…
彼女)大丈夫だって、心配性だなぁ。あ、でもね両親に会う前に聞いておいて欲しい事があるの。
私が小学生のころなんだけど…
私たち家族は、ずっと山奥の集落で生活してた。猿とか鹿とか出て来るぐらいの田舎
毎日のように裏山とか探検して遊んでた
ある日、裏山を探検していると、駐在所の廃墟を見つけたの
なんでこんなとこに駐在所が?
不思議に思った私は、中を探検する事にした
すると、黒板とチョークを見つけた
黒板はその日起きた事故を記録するための物のようだった
私は、見つけたチョークで「死亡者数1」と書き込んだ
なんか、書き込んでみたい衝動があったんだよね
そしたら次の日
女母)昨夜、〇〇さんのおじいさんが亡くなっただって
女父)え!あの元気で有名なじいさんが!?一体どうして?
女母)それが原因をはっきり言わないのよ
女父)もしかして恥ずかしい死に方したんじゃないか?スケベで有名だったし
女母)もう!不謹慎なこと言わないで!
あの黒板に「1」と書いたら〇〇さんのおじいさんが死んだ
関係があるのか分からない、でも何となく気になった
だからまたあの駐在所に行って、今度は「3」と書き込んだ
一度に3人も死ぬのは普通ありえない
なにもなければおじいさんの死はただの偶然
書き込むと死ぬ黒板なんて、アニメか漫画だけだ、実在する訳が無い
次の日学校に行くと、緊急の全校朝礼があった
校長)えー、今朝はー、皆さんに悲しいお知らせがあります
学校の先生のうち、3人が前夜亡くなっていた
1人の部屋に集まって飲み会をしていた時に「なんか」があったそうだ
でもその「なにか」を口にする大人はいなかった
少女)ねぇ、お父さん?
女父)ん?どうした?
少女)裏山にさ、使ってない駐在所あるよね?
女父)……お前、あれ見つけたんか
少女)うん。なんで使わなくなったの?
女父)う~ん…母さんには内緒だぞ?
昔、あそこには駐在さんと、その家族が住んでた。奥さんと子供が二人。
駐在さんは気さくな人で、村の皆から親しまれていた。だけど急に姿を見なくなって、心配した村人が駐在所に行ったら…
家族を殺して、掲示板に「4」と書いた後、自分の頭を撃ち抜いて死んでいた
結局自殺の原因は分からず、そういうことがあったからそこの駐在所は使われなくなったんだ
それを聞いて怖くなった私は、駐在所に行くのを止めた
そして行かなくなって1週間ほど経った頃
目を覚まして気が付くと、あの駐在所にいた
そして、
??)10だ
少女)い、いやだぁ…
背後から拳銃を突き付けられる
??)10
背後にいる何かに脅され、私は掲示板に「10」と書き込んでしまった
その後気を失い再び目を覚ますと布団の中にいた
よかった…夢か…
私は安堵し、顔を手で拭った
だが、気付いてしまった
手にはチョークの粉が付いていることに
そう思った矢先、
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!!!
ドゴオオオオン!!!!!!!!!!!
作業員A)おい、女の子が気が付いたぞ!
…なにがあったんだろう…?
周りを見てみると沢山の瓦礫や土、そして大勢の人達
アナウンサー)この土砂崩れによる被害は、3世帯、10人が死亡
10
どこかにテレビ局が来ているのだろうか
「10人が死亡」
少女)…お、お父さんとお母さんは?
作業員A)……
作業員A)あ、待ちなさい!
私は走り出した
あの駐在所
あの掲示板
書いた数だけ人が死ぬ
〇〇のおじいさん、学校の先生達、お父さん、お母さん、近所の人達
14
書かれた数だけ死ぬのなら
彼女)急に変な話しちゃってごめんね?でも、うちにはこういう特殊な事情があるの
彼女)だから、あらかじめ聞いておいてほしかったんだ。
彼女)二人とも人の話は理解できるし、普通に動くことも出来るんだよ?
彼女)でも、生きてるわけじゃないんだ
難しい・・・そして最後コワイ(´;ω;`)ブワッ