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PSO2SS~誰も知らない物語⑤~

  • 執筆者の写真: アルティア
    アルティア
  • 2019年2月8日
  • 読了時間: 6分

どうも、皆の天使リアラです(死語)

突然ですが有能な敵よりも無能な味方の方が厄介だといいますよね?

しかし私は思うのです。 無能な味方とはいったいどういう味方なのかと


指示に従わない?

勝手な行動をする?

物事を成す実力がない?

なるほど、確かに厄介ですね。


でもですよ?

指示に従わないと分かってる人を戦力に数えますか?

勝手な行動をとると分かってる人を目の届かない所にやりますか?

大事な商談を任せますか?


言い方を変えましょう

あなたに小さい子供がいるとします。

そうですね、小学1年生くらいとしますか。

その年齢の子はまずあまり言うことをききませんね。

そしてこちらの予想できない行動をます。

そんな子にお使いを頼むのも難しいでしょう。


そんな子供を無能だといいますか?

もしそれが無能と言うのならあえて言いましょう。

そういうあなたは非の打ちどころのないほど有能なのでしょうねと。

そんなに有能ならその無能な人も使いこなせますよね?有能なのだから、と。


まぁ何が言いたいのかと言うと有能か無能かなんて個人の主観でしかない訳なのです。

そしてそれはある個人にとっては無能に見えても別の人が見たら有能だと言えるかもしれません。


なぜこんな話をしているのかって?

ついに新人アークスである私に1人目のパーティの仲間(?)が出来たからなのです。

まぁ話は1時間ほど遡ります。


アークス職員とのBBQが終わり余った食材を持って帰ろうした時にお腹を空かせた同じ歳くらいの少女に捕まりました。

耳がが長いのでニューマンでしょう。髪型は薄い金髪のショートなのですが前髪で目元が見えませんが顔の角度で私の目を見ているのがわかります。

そしてその少女のお腹からぐぅ~・・・と悲しい音が聞こえるので余程空腹なのでしょう。リアラ名推理です。


要件は10割予想がついてるのですがあえて聞きます

「何か御用ですか?」

すると目の前の少女はさっきから鳴ってるお腹をさすります。

「・・・トイレなら向こうですよ?」

と私はトイレがある方を指さしますが少女は首を横にふります。ですよねぇ。

「腹痛ですか?なら医療室は向こうですよ」

また私は別の方を指さします。

「うぅ~・・・」

少女が唸り出しました。仕方ないので本題にもどりましょう。リアラ潔いです。

「お腹すいてるんですね」

コクリと少女は頷きます。

「そして私が持ってるこの食材が欲しい・・・と?」

再びコクリと頷きます。

ふむ・・・困りましたね、私もお財布事情はピンチなのですここで食材をあげる訳にはいきません。心苦しいですが断りま・・・

ぐぅ~・・・

「・・・はぁ・・・残念ですがこの食材をあげる訳にはいきません」

そう言うと少女は分かりやすく落胆し去っていこうとします。

「待ちなさい、話は最後まで聞くことをお勧めしますよ」

少女は立ち止まり振り返ります。

「今この食材を渡したらその場で食べるつもりなのでしょう?生なのに。

仕方ないので私のお昼に食べるはずだったこのサンドイッチをあげましょう」

そう言って本来私のお昼ご飯だったサンドイッチをあげることにしました。リアラ慈悲深いです。


最初は不思議そうにしていた少女でしたがその意味を理解したのか遠慮がちに私のサンドイッチに手を伸ばします。

「勘違いしないでくださいね、私はさっきBBQを食べてお腹いっぱいなので処分に困ったこのサンドイッチをあげるだけなんですからね!!」

意味もなくツンデレっぽく言ってみました。リアラお茶目です。

「あと、ここで食べるのは許しません」

口に運ぶ寸前だった少女からまた哀愁が漂います。

「せめてあそこのベンチに座ってから食べなさい」

中途半端にお行儀のいいリアラなのでした。




少女がサンドイッチを食べ終わるのを確認し言うべきことを言うことにします。

「食べましたね?まさかタダでご飯を分けてもらえるなんて思ってませんよね?」

私は少女は焦ると思っていたのですがまっすぐにこっちを向きました。

どうやら覚悟はしてたみたいです。

「その前に確認します。あなたもアークスですよね?」

そう問うと少女はコクンと頷きアークスカードを出してきました。

「・・・名前はシアですか」

カードの情報を見てみるとどうやら名前はシアで私と歳は同じですがアークスとしては1ヶ月ほど先輩のようです。

「お一人で活動してるんですか?」

シアはまたコクンと頷きます。

「・・・今更ですけど・・・声、出ないんですか?」

なんとなくは予想していましたがシアはまた頷きました。

「・・・そうですか、ではサンドイッチの代償を頂きましょう。」

リアラは無慈悲なのでした。

「私は今日空腹で困ってるシアを助けました。なのでシアも今後困ってるアークスがいたら助けてあげなさい。以上です!」

やっぱり厳しくはなれないリアラなのでした。リアラ天使です(死語)。




シアと別れ帰るつもりだった足をアークスの受付の方へ向けます。

目的のお姉さんを見つけたので近づいて言いました。

「シアと言うアークスを出来るだけサポートして下さい。」

余計なお節介とは思いつつも声が出ないのは何かと不便だろうから何故か信頼できるこのお姉さんにお願いに来たのですが当のお姉さんはそんな私を見て頭を抱えています。リアラ不思議です。

「・・・そのシアさんとはリアラさんと同年代で声の出ないシアさん・・・で合っていますか?」

「?そう言ってるじゃないですか」

(お姉さんの殺気)

「ごめんさい、私と同年代で声の出ないシアさんですごめんなさい」

BBQの件で多少緩和されたと思いましたがやはりお姉さんはお姉さんでした。

「・・・はぁ・・・で、リアラさんはシアさんとはどういったご関係で?」

会って30秒ほどですが受付のお姉さんはだいぶお疲れの様子です。

なので簡潔に答えましょう。

「さっきそこで餌付けしました。」

なんと簡潔で明瞭な答えでしょう!リアラ天才です。

「いや、あなた馬鹿でしょう?」

「心の声読まれました!?」

リアラ驚愕です。




「まずリアラさんはシアさんがどういったアークスかご存知ですか?」

質問の意図はよく分かりませんが声が出ないこと以外は知らないので首を横に振ります。

するとお姉さんは少し考えるそぶりを見せて教えてくれました。

「ホントは機密事項なのですが、シアさんには借金がありそれを返済するためにアークスになられました。」

え?何故機密事項を私に教えちゃうんです!?雲行きが怪しくなってきました。リアラ不安です。

「借金自体はついさっき全額返済されたのですがさっきのリアラさんの話だと・・・」

「生活費も借金返済に当てちゃったんですね・・・」

「おそらく・・・」

何でしょう・・・だんだんシアという人物が見えてきた気がします・・・

「つまり後先考えないおバカさん・・・なんてことは・・・」

「おそらく・・・」

そこは否定して欲しかったなぁ~・・・リアラ唖然です。

そして見るとお姉さんの顔が悪い笑顔になってます、嫌な予感しかしません。

「でもですね、シアさんはリアラさんの1ヶ月先輩のアークスとしてはそれなりに優秀な方なんです」

「・・・それで、その顔は私に何をやらせたいんですよね・・・?」

「流石リアラさん話が早いですね、リアラさんはシアさんとパーティを組んでください」

「・・・何故私がシアとパーティを組むのです?」

「だってリアラさんも強くなりたいんですよね?なら優秀な先輩の動きをよく見て勉強してください♪」

・・・うわぁ・・このお姉さん私の案件とシアさんの面倒を両方ぶん投げてきましたよ・・・

「ちなみに拒否権は・・・」

「その手に持ってる食材ってうちの経費から」

「よろこんでパーティ組ませていただきます!!」

こうしてシアとパーティを組むことになったリアラなのでした・・・。リアラ不安です。





とぅ   びぃ   こんてにゅー?

 
 
 

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