PSO2SS~誰も知らない物語④~
- アルティア
- 2018年12月15日
- 読了時間: 4分
どうも、毎度お馴染みのリアラです。
突然ですが皆さんは料理に大切なものって何だと思いますか?
愛情?
調味料?
技術?
あえて言いましょう!そんなもの一切いりません!!
例えば愛情、2人の料理人に同じレシピで愛情を込めた料理と込めてない料理を作ってもらったとします。あなたはどっちに愛情が込めてあるかなんて分かりますか?分かりませんよね!
次に調味料、確かに美味しい料理には不可欠でしょう!しかしそんなに美味しい調味料を使わずとも塩の一つまみでもあれば「素材の味が~」で片付いてしまうのです。何なら塩すらいらないまであります。つまり、調味料もいらないのです!
最後に技術、これは論外ですね。もし料理に技術が必要なら料理初心者は料理を作るなってことになります。誰もが最初は初心者なのです、技術なんて作り続けた過程で身に付くものなのです、つまり重要じゃないのです!!
え?じゃあ何が料理に必要かって?そんなの食べる側の感謝の心なのですよ!
生きる糧になる食材への感謝
調理してくれた人への感謝
それらへの感謝の心があればいいんです。
食べれて当然、作ってもらって当然、美味しくって当然なんて傲慢な人には分からないでしょうね!!
そんな訳でアークス事務員のお昼を作ることになったのですが何を作りましょう・・・
ざっと30人くらいですか、誰がどれくらい食べるかも分からないこの状況でとれる選択肢はそんなに多くありません。更にお昼休みも有限です、のんびり作ってる時間もないでしょう。
食べる分量が分からないならセルフサービスにすればいい
時間がないなら作りながらたべればいい
つまり・・・BBQですね!
肉や野菜を切るだけであとは各自で自由にとって焼いてもらうだけ!
塩とソースを置いておけば特に問題ないでしょう!
そして何よりも重要なのが
余った食材を分けて頂ければ私の食費が浮きます!リアラ賢いです。
これでも多人数が暮らす施設で暮らしてきたのです。大体の感覚でどれくらいの量を買えばいいか目算し少し多めに食材を買えば問題ないでしょう。
もちろんアークス事務の経費でですよ?
買い物が済み後はひたすら食材を切るだけです。調理は各自にお任せです。フォトンの力で火が出せるのがアークスなので問題ないでしょう。
仮にできない人がいればその人達の分は私が焼けばいいだけです。それくらいでしたら食材を切りながらでも対処可能でしょう。・・・やだリアラとっても器用。
そんな訳で事務員さん達も各自ワイワイやりながらBBQを楽しんで頂けてるようですね。
料理に大切なのは感謝の心だと言いましたがこういう雰囲気も大事なものに加えていいのかもしれません。
ちゃっかり私もBBQを頂きそんな事務員さん達を見ていたら受付のお姉さんがこっちへやってきました。
事務員の経費の食材を食べてることを咎められるのではないかと内心ドキッとしましたがどうやらそんな感じではないようです。
「今回は助かりました。ありがとうございます。」
受付のお姉さんはそう言って頭を下げました。
昨日と今朝の殺気が嘘のような変化に私は戸惑いつつもコクリと頷いて答えます。
「リアラさんはクエストを受ける力が欲しいのでしたよね?」
再び私もコクリと頷きます。
「私の方で指導者を探してみます、見つかったら連絡しますのでまた後日いらして下さい」
そう言って受付のお姉さんは戻っていくのでした。
事務員さん達のお昼が終わり仕事に戻っていったので私は後片付けをすることにします。
と言っても事務員さん達が各自でやってくれたこともあり包丁等を洗ってゴミを捨てるくらいしかやることがないのですが。
目論見通り余った食材を頂くことができ、もう2~3日はもつと内心安堵してると何やら視線を感じました。
周囲を探してみると私と同じくらいの年齢の少女と目が合いました。それはもうバッチリと・・・
あえて気付かなかったフリをしてその場を去ろうとしましたがやっぱりダメみたいです、後ろから服のすそを掴まれました。リアラ逃走不可です。
仕方ありません、要件を伺いましょうと思い振り返ったら目の前の少女のお腹からぐぅ~・・・っと悲しい音が聞こえてくるのでした。
とぅ びぃ こんてにゅー?
リリアっちゃん登場ですねこれは間違いない