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PSO2SS~誰も知らない物語②~

  • 執筆者の写真: アルティア
    アルティア
  • 2018年11月18日
  • 読了時間: 5分

どうも皆さんお久しぶりです。新人アークスのリアラです。

・・・すいません、嘘つきました。

これからアークスになるのでまだ新人ですらありません。

そんな訳で今私は受付の前にいます。

なら早く手続きを済ませろ?ごもっともです。でもそうできない理由もありまして・・・

端的に言うとお腹が空きました。リアラ空腹です。

皆さんはお腹が空いた時どうしますか?ご飯を食べますよね?私も食べます。これは生きてく上で仕方のないことなのです。

なので私は持ってきたお弁当を食べることにしました。でも不思議です、周囲の人達が私を不思議そうな困惑したような目で見て来るのです。リアラ困惑です。

分からないことを考えて時間の無駄なので素直な私は目の前の受付の女性に聞いてみることにしました。

「あの・・・私なにか注目されてるようなのですが何かあるのでしょうか・・・?」

受付の女性は何やら困った様子です。それでもやはりプロなのでしょう笑顔を取り戻し私の質問に答えてくれました。

「大変申し上げにくいのですが他のお客様もいらっしゃいますので受付でお弁当を食べるのは御遠慮下さい。」

どうやらここでお弁当を食べるのがまずかったようです。お弁当はおいしいのにまずかった・・・哲学ですね。

「・・・これは失礼しました。」

素直な私はお弁当をしまい、改めて受付を済ませることにします。

受付の女性も私の様子を見て聞いてきました。

「それで本日はどういったご用件でしょうか?」

「私を立派なアークスにして下さい」

「・・・はい?」

聞こえなかったのでしょうか?確かに私も声が大きい方じゃないので聞き取れないこともあるでしょう。なので私ももう一度しっかり答えます。

「ですから私を立派なアークスにして下さい」

「え~と・・・新規のアークス登録ということでよろしいでしょうか?」

どうやら今度はちゃんと伝わったようです。同じことを何度も聞かれるとお互い気まずいので伝わってよかったです。リアラ安堵です。

「それではまずお名前と年齢をお願いします」

「リアラです。年齢は黙秘します」

年齢は乙女の秘密なのです。

「年齢もお願いします(ニコッ)」

「15歳ですごめんなさい」

やばいですやばいですやばいです!顔は笑顔なのに恐ろしい殺気を感じてしまいました。思わず答えた上に謝ってしまいました。

そして私は悟りました、この人には絶対逆らってはいけないと・・・ここで不用意な答えをしても私はきっと・・・。

   ・

   ・

   ・

「登録の手続きは以上になります。何か質問はありますか?」

「・・・グスッ・・い、いえ・・・グスッ・・・ない・・・です・・・」

「それでリアラさんのアークスとしての発展とご活躍をお祈りいたします。本日は来場ありがとうございました。」

無事(?)アークスになることができたようです。でももう心が折れそうです、登録するだけでこんなに疲弊するなんて・・・私が思ってたよりアークスって過酷な世界のようです。



受付から1時間ほどでしょうか、ようやく心が落ち着き涙がとまりました。ようやくトイレから出ることができます。リアラ復活です。

アークス登録するとマイルームがもらえました。これから生活の拠点になるので行ってみることにします。いえ、正しくない表現ですね。マイルームに帰ることにします。

そして帰ったマイルームですが・・・当然家具も何もない殺風景な部屋です。荷物も少ないので何もすることがありません。とりあえず途中だったお弁当を食べることにします。



お弁当も食べ終わり本格的に今後のことを考えなくてはいけません。アークスになることはできましたが依頼を達成しなければ報酬もないのです。つまり何もしなければ餓死が待っているのです。

数日ならば今持ってるお金・・・メセタで生活できますが3日ほどが限度でしょう。

チラッと依頼を見て来たのですが1番簡単な依頼がザウーダンとやらの討伐でした。

ザウーダンというのが何なのか分かりませんが討伐ということは生き物のはずです。いくら1番簡単な依頼で私も武器を持ってると言っても昨日まで口喧嘩くらいしかしたことのない超絶初心者な私にも出来るなんて楽観的な考えはありません。受付の女性にも泣かされるレベルです。慢心は死ぬだけでしょう。リアラ戒めです。

ならばどうするか?とりあえず状況ををまとめてみましょう。


1、何もしなければ3日でメセタがなくなり生活できなくなる

2、武器は持ってるが依頼の達成は難しいだろう

3、施設暮らしで普通の生活に必要な技能はある

4、今日来たばかりなので知り合いはいない



こんなところでしょうか、なかなか厳しい状況なのです。

これでも15歳の娘ですから体を売ればそれなりに需要はあるでしょう。でも下手したら身元不明の死体になる可能性が大きいです孤児ですからね。これはホントに最後の手段です。

パーティを募集して依頼をこなす方法はどうでしょう?

まず確実に依頼をこなせるパーティは無理でしょう。私みたいな初心者の新人を入れるメリットがありません。最悪足を引っ張り依頼の達成だけ持っていく疫病神です。そしてその噂が広がれば誰一人パーティを組んでくれなくなるでしょう。

ならば同じ初心者でパーティを組む?

メンバーの実力が分からないうえに初心者だと連携もとれないでしょう。最悪全滅もありえます。却下ですね。


ふむ・・・考えてみましたがいい考えは浮かびませんね。でも仕方ありません、それが今のリアラの限界なのです。

とても不本意でとても怖いのですがあの方法でいきましょう。リアラ決起です。



とぅ  びぃ  こんてにゅー?

 
 
 

3 Comments


pskey
pskey
Nov 18, 2018

コフィー「…」

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七海詩
七海詩
Nov 18, 2018

アスタルテ「・・・」

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七海詩
七海詩
Nov 18, 2018

レオンティーナ「・・・」

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